2026年7月30日 10:15

広報の非効率を解消、JR九州が実現した「戦略的広報」への転換

九州旅客鉄道株式会社

年間約600件のニュースリリースを扱う九州旅客鉄道株式会社(JR九州)。共同ピーアールの広報AIツール「AI-Press」を導入し、社内の主管部門との修正・確認の負担が軽減。創出した時間を報道分析に充て、より戦略業務に注力できる広報体制づくりを支援しました。

AI-Press 導入事例:九州旅客鉄道株式会社 様

共同ピーアール株式会社(以下、共同PR)が提供するSaaS型インハウス向け広報AIツール「AI-Press」の導入件数が伸長しております。

導入後3ヶ月が経過した九州旅客鉄道株式会社(以下JR九州)。年間約600件ものリリースを扱う同社の広報現場で、AI-Pressはどのような変化をもたらしたのか。JR九州 広報部 藤井氏へ、DX推進室の 立花がインタビューをいたしました。

 

  

 

 

リリース調整に追われ、「戦略的広報に手が回らなかった」

 

――導入前、どのような課題を抱えていらっしゃいましたか。

藤井氏: 年間およそ600件のリリースを扱っており、「各主管部でのリリース作成から校閲、承認フローに至る調整作業にかなりの時間を費やしていました。その結果、戦略的な広報体制の構築に手が回らない」のが実態でした。

各主管部(事業部)から上がってくるリリースには強い「おもい」が込められています。しかし「報道機関やお客さまが求める情報になっているか」という視点で捉え直すと、やはりそうではないのでは……語りたい一方で、それがお客さまに十分伝わりきっていない」と感じることも多く、そのアジャスト作業は「広報担当者の経験や知見のみに依存しており、非常に負荷が大きい状態だった」のです。

このままでは「本来目指すべき企業広報活動ができない」「PDCAサイクルを回すことは工数的に厳しい」という強い危機感を抱いていました。

 

■ DXの限界と広報業務の本丸「リリース作成」

 

――社内でのDX・AI活用の状況を教えてください。

藤井氏: 会社全体でDXを進める中で、「広報部内でもツールの活用自体は進んでいたものの、広報業務プロセス全体のDXとしては課題を感じて」いました。特に、主管部との横断的なコミュニケーションの効率化には着手できていませんでした。主管部の意図を汲みつつ、メディアに選ばれるリリースへと昇華させることが“広報業務の本丸”だからです。

社内アカウントで汎用AIも利用していましたが、「参考になる回答は得られるものの、正確性や専門性の観点から信用しきれず、結局は手作業でからの確認作業から抜け出せないという不安が残っていました。

 

■ AI-Pressとの出会い――「導き出されるものが全然違う」

 

――AI-Pressを使って、汎用AIとの違いはありましたか。

藤井氏: 明確に違いがありました。「これまでの報道・PRノウハウが蓄積された専門システムであり、アウトプットの精度が大きく向上すること」を実感しました。特に「事象の背景・目的、メディア視点への変換、読みやすい文章構成、ターゲットに応じた表現の生成」を的確に行える点が秀逸で、「私たち広報担当者にとっても大きな学びとなっています」。

立花: リリース作成を起点とした「情報収集→企画→リリース作成→配信→掲載確認→効果検証」という広報業務全体を支援できる点や、ウェブクリッピング・論調/報道分析機能が強みです。実際「PDCAを回している企業は掲載率が上がっている」という傾向が出ています。

 

※AI-Pressを活用し、論調データを活用したリリース作成

 

導入の決め手――「年間で何百時間の工数削減へ」

 

――導入の決め手は何でしたか。

藤井氏: 「年間で何百時間にもおよぶリリース調整時間の削減効果が見込めたことが大きな理由です。」加えて、主管部で試験利用を行った際にも、非常に高い評価を得られました。

コミュニケーションコストの削減効果も明確でした。「従来は最低でも4~5回におよんでいた修正や確認のやり取りが大幅に減少し、主管部と極めてスムーズに業務を進められるようになっている。」と実感しています。

 

――情報管理の懸念はありませんでしたか。

藤井氏: 入力したプロンプトやソースが「外部のAI学習に使用されないか」という点が最も懸念されました。しかし、AI-Pressのシステム仕様およびセキュリティ規定が当社の情報システム部門の仕様要件をクリアしていたため、安心して導入を決定することができました。

 

※藤井氏:上段右から2番目

 

これからの展望――PDCAを回し「戦略的広報」のステージへ

 

――今後の展望をお聞かせください。

藤井氏: 少数精鋭の体制のもと、AIを効果的に取り入れながら広報業務を推進していきたいと考えています。「これまでは配信後の追跡や検証が十分に行えていない面もありましたが、今後は一歩踏み込んでPDCAサイクルを回し、戦略的広報のステージを目指します。削減された時間を報道分析・論調の分析に充て、リリース結果を定量的に評価しながら、次の施策へつなげていく計画です。

立花: 藤井さんから「よく使うプロンプトを登録・カスタマイズできる機能」へのご要望をいただきました。これは「チームメンバーの役割に応じたカスタマイズフィールド・プロンプト登録機能」という、インハウス広報の業務効率化機能として受け止めました。AIエージェント連携や新たな構想へのヒントとして機能改善に努めていきます。今後もAI進化が早いので、新たな広報ソリューションを模索し伴走させて頂きます。

 

 

■ AI-Pressとは (https://www.ai-press.biz/

   

 

「AI-Press」は、初稿リリース作成の他、AIを活用した業界論調分析といった情報収集の効率化機能をプラスし企業の情報発信力を大幅に向上させます。

「AI-Press」の活用で、広報担当者は戦略的な業務により多くの時間を割くことが可能となり、企業のブランド価値向上や市場での競争力強化につながります。さらに、業界全体のトレンドを迅速に把握し、的確な情報発信を行うことで、企業の存在感を高め、ビジネスチャンスの拡大を図ることができます。

 

【本件に関するお問い合わせ先】

共同ピーアール株式会社 DX推進室・AI-Press運用事務局 中村・立花

Tel:03-6260-4865  Mail : ai-press-pr@kyodo-pr.co.jp